ACP家族会議ノート
話せない家族が、“話すきっかけ”を見つけるためのノート
介護のこと、親のこと、もしものこと。
「いつか話さなきゃ」と思いながら、忙しさや気まずさの中で、つい後回しになってしまう。
そんな現実に、そっと寄り添うノートです。
このノートは、“完璧な答え”を書くためのものではありません。
家族のこと、自分のことを少しずつ整理しながら、
「何を大事にしたいか」「どんなふうに生きたいか」を言葉にしていくための道具です。
医療や制度の話をする前に、まず「本音で話せる関係」をつくること。
そのための最初の一歩を、このノートで始めてほしいと思っています。
どこかで聞いた理想論ではなく、
現場の人間が、家族として、ひとりの生活者として感じている“リアルな葛藤”を受けとめながら、
「話せなかった後悔」を少しでも減らす。
そのための、身近で使いやすいノートです。
「本当は話しておきたい。でも、きっかけがない。」
親と、パートナーと、子どもと…。
――心のどこかで気がかりを抱えたまま、日々が過ぎていませんか?
- 「ありがとう」「ごめんね」がうまく言えないまま時間だけが過ぎていく
- 実家で過ごす時間、何を話したらいいかわからない
- 「ありがとう」「ごめんね」を後回しにして、言えないまま年月が過ぎてしまった
- 家族の昔話を聞くたびに「もっとちゃんと聞いておけばよかった」と思う
- 写真はあるけど、その時の気持ちやエピソードは残っていない
- 会話をしていても、肝心なことを聞く前に話題が終わってしまう
- 元気なうちに、家族のことばを残しておきたいと思いながら、きっかけがつかめない
本当は、もっと知りたい。
もっと聞いておきたい。
そして、それをカタチにして残しておきたい。
だけど、
「今さらどうやって聞けばいいの?」
「自分にできるのかな…」
そんなふうに心の中であきらめていませんか?
「このノートは書く前に、まずは話す」
終活は書類や準備から始めるもの…そんなイメージがあるかもしれません。
でも本当に大切なのは、「ちょっとした会話」です。
話せる準備ができれば、自然とノートに残すことができます。
「会話をカタチに残す、ただいまおかえりノート」
目指すのは、分厚い本や完璧な自叙伝ではありません。
あなたらしいペースで、あなたらしい切り口で綴る“わたしサイズ”の物語。
会話のタネから始まったやりとりを、安心して書き残せるノート。
親との距離感に悩んでいても、大切な相手と話すことが苦手でも大丈夫。“書くこと”で少しずつ整え、未来に残すことができます。
このノートはこんな使い方ができます。
ただいまおかえりノートとは
このノートには、すでに“会話のきっかけ”がそっと用意されています。
だから、何を書けばいいか迷うことはありません。もちろん、自分の言葉で書き足しても大丈夫。
――正解なんてないからこそ、あなたらしい一冊になります。


ノートの特徴
ノートのQRコードを読み込むと、ちょっとした質問が表示されます。
その質問は、大切な人との会話の“たね”。
日常のおしゃべり感覚で、無理なく問いかけられる工夫がされています。
ノートには3種類のページがあります。
会話の内容に合わせて、自由に使ってください。
《ただいまノート》
軽い挨拶や近況をきく質問を書き込むページ。
例:最近見たテレビ、体調、ちょっとした日常のこと。
《おかえりノート》
昔のことや思い出をきいてみるページ。
例:子どもの頃の話、家族とのエピソード、懐かしい場所の記憶。
《ゆるっとノート》
未来やもしものことを話してみるページ。
例:やってみたいこと、これからの暮らし方、希望するサポート。
問いかけて、返ってきた言葉をノートに記録します。
「相手の言葉」「自分の気づき」「会話してよかったこと」など、
思ったままに書き残してください。きれいにまとめなくても大丈夫。
ノートはただの記録帳ではありません。
大切な人と交わした会話そのものが、終活の入り口になります。
ゆるっとした会話をきっかけに、未来の安心へと少しずつ整えていけます。
